【速報】SENSOR EXPO JAPAN 2023が開催!

2023/10/10

  • ケーメックスAT出展展示会

ケーメックスAT テックプラス編集部

9月13日から15日の3日間、東京ビッグサイトにおいて「SENSOR EXPO JAPAN 2023」が開催されました。
弊社もドイツのLeuze社(ロイツェ社)やRechner社(レヒナー社)が開発したユニークな新製品を中心に、各種センサ類や、それらに関連するコネクタ類を出展しましたので、本レポートで報告させていただきます。

「SENSOR EXPO JAPAN 2023」、弊社ブースの様子

 

使い勝手バツグン! ドイツ・Rechner社の静電容量式センサ

ドイツ・Rechner社が得意な分野の1つに、静電容量式センサがあります。ブースでは2種類の静電容量式センサを紹介しました。

ドイツ・Rechner社の製品展示コーナー
今回はユニークな2種類の静電容量式センサを出展した

 

まずは食品や医薬品などのアプリケーションに最適な静電容量式液面検出センサ「KS-806-26」です。
このセンサの大きな特徴は、誘導率の低い対象を検出できる点や、顆粒・粉末の面や高粘度の液面などを正確に検知できる点です。
今回のデモでは、比誘電率が低い小麦粉(er=2.5)を用いて計測を行いました。

誘導率の低い対象を検査できる静電容量式液面検出センサ「KS-806-26」
デモでは、対象物としてer=2.5の小麦粉を用いて計測

例えば、粉末を測定するとき、写真のようにセンサ表面に粉末が付いていると、誤作動してしまいます。
しかし、このセンサでは上手く計測できていることがわかります。

写真のようにセンサ表面に粉末が付いていても誤作動をしない点が、このセンサの大きな特徴の1つだ

もう1つのセンサはアナログ式の液体レベル検査探針「TiLevel」です。

新製品のアナログ式液体レベル検査探針「TiLevel」(写真左)と旧製品の「iLevel」(写真右)の出力を比較

こちらは旧製品のiLevelと比べ、大幅に利便性が向上しています。
旧製品では、比誘電率が異なる対象物を計測するとき、前準備として容器対象物の無/有で2回分のティーチングを行う必要がありました。
新製品のTiLevelは、この設定が1回で済みます。
あとは対象物が変わったとしても、キャリブレーションが不要で、レベルを計測できます(%で表示され、出力の変化がない)。

比誘電率の異なる検出対象を入れ替えて測定した場合
旧製品はレベルが半分になってしまうが、新製品では変わらずに計測できる

レベルの範囲は100mm~2000mmまでワイドに対応し、ハウジング材質はPTFE(テフロン)、GKF、PEEKの3種類から選べます。


アルミ蒸着フィルムの内容物の検出が可能な高出力な透過型センサ

ドイツのメーカーとしては、Leuze社(ロイツェ)の豊富なバリエーションのセンサ群も展示しました。


なかでも「世界で最もパワフル」と銘打ったSuper/HighPower透過型センサが注目を浴びていました。
一般的な透過型センサは、内面にアルミ蒸着を施した冷凍食品やトレーディングカードなど、フィルム内に入っている内容物を検出することができません。

しかし、こちらのセンサは特殊な波長を利用して高出力で透過することで、内容物の有無を把握できます。
包装材料や袋の色に関わらず、高精度で内容物を検出できる点が大きな特徴です。

Super/HighPower透過型センサで、トレーディングカードの中身の有無を検出
通常のセンサは低出力なので光を透過できないが、本センサなら可能に

また、コンベア上の物体を安定的に検出できる拡散反射型光電センサ「DRT25C」もユニークで来場者の目をひいていました。
こちらは、平面的なモノや透明なモノ、穴が開いていたり光沢のある物体など、どんな形状のオブジェクトでも検出できる点が特徴です。

その秘密は「CAT」(Contrast Adaptive Teach)と呼ばれる独自技術を採用していること。
これにより物体検出の動的基準として、コンベアベルトの表面をティーチングすることで、その表面特性とは異なる物体を検出できます。
もしコンベア上に汚れがあっても、表面特性を動的に補完して安定検出が行えるので安心です。検出物体が変わっても再調整が不要なので、生産性も向上します。

このほかLeuze社以外のセンサとしては、CONTRINEX社の磁気誘導式近接センサも出展されました。
こちらは以前セミナーでご紹介した高機能

センサ(https://www.kmecs-automation.jp/techplus/detail_140.html)です。

CONTRINEX社の磁気誘導式近接センサ
鉄もアルミもキャリブレーションなしで同一距離で検出できるという特徴がある

従来の近接センサは金属ごとに検出距離が異なるため、複数のセンサを用意する必要がありました。
しかし、このセンサは鉄くず(切り粉)やアルミを同一距離で検出できるように検出感度を調整して、1台のセンサで両方の検出を実現します。


製造、計測、医療などに最適! 豊富なラインアップのbinder製コネクタも出展

さらにセンサに関連する製品として、ドイツのbinder社の小型丸形コネクタも紹介しました。
いまbinder社はワールドワイドでプロモーションを展開中です。
弊社は、binder社のコネクタのバリエーションをアピールし、お客様がゆっくり御覧いただけるように、コネクタをマグネット式でディスプレイから着脱できるようにして、手に取って自由に吟味できる工夫を凝らしました。

700 binder社のコネクタのバリエーション
センサに使われるM5/M12ねじコネクタや、計測機器用、医療用のコネクタなどを展示

このコーナーでは、製造系や計測系のセンサ用途に求められるM12コネクタや、医療機器に使う樹脂系コネクタが注目を浴びていました。
実は、本イベントに合わせて、binder本社から責任者が来日しましたので、突撃インタビューをさせて頂きました。
その模様は別項にて紹介する予定です。お楽しみに!


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