【速報】第35回 日本ものづくりワールド開催! 展示ブースレポート~Binderの多種多様なコネクタや新センサの展示も!

2023/07/11

  • ケーメックスAT出展展示会

ケーメックスAT テックプラス編集部

6月21日から3日間、東京ビッグサイトで開催された「第35回 日本ものづくりワールド」。
弊社も本展示会に出展しましたので、今回その模様をレポートします。
ケーメックス・オートメーションのブースでは、ドイツ・binder社の多種多様なコネクタ類と、新たに取り扱うことになったユニークな2社のセンサを中心に展示しました。

「日本ものづくりワールド2023」の弊社ブース。binderのコネクタを中心に、新しいセンサなどを紹介。

当日のブースの様子。多くの方にお越しいただきました。


【目次】
製造系、計測系、医療系に適したbinder社の多種多様なコネクタ
2社のドイツメーカー、Leuze社とRechner社のセンサも紹介
センサの信号を制御盤に導くコネクタ、省配線システム、ケーブルエントリー


製造系、計測系、医療系に適したbinder社の多種多様なコネクタ

今年、binder社は世界中で40ヵ所を回り、同社のコネクタを意欲的に展示会で紹介していく予定です。
日本では販売代理店の弊社がご支援をいただき、本イベントに出展する運びとなりました。
今回の展示ではMねじのコネクタを中心に、各種コネクタのバリエーションの多さをアピールしました。

センサに使われるM12ねじコネクタや、計測機器用、医療用のコネクタなどに使われるbinderの多彩なコネクタ群。

弊社ブースでは、ご来場の皆様にbinderの豊富なラインアップをゆっくり御覧いただけるようにディスプレイも新調し、手に取って自由に吟味できるように工夫しました。
binderのコネクタに興味を持たれる方々も様々です。
製造系や計測系のセンサ用途に求められるM12コネクタや、医療機器に使う樹脂系コネクタをご要望するお客様もおられます。
そのほか、フレキシブルケーブル付コネクタ、2信号のI/O信号を送るTカプラ、電源用コネクタなども注目を浴びていました。

代表的なM12ねじコネクタ。これは終端抵抗用として用いられるもの。

フレキシブルケーブル付のコネクタ。コネクタからの信号を基板に導く。

2口のコネクタを装備したTカプラ。I/OからのON/Off信号を切り替える。

電源用のコネクタとレセプタ。大電流が流れるため、頑強で防水性に優れる。

2社のドイツメーカー、Leuze社とRechner社のセンサも紹介

センサの展示ブ―スでは、弊社が新たに取り扱うようになった、ドイツのLeuze社(ロイツェ社)のユニークな製品群を展示しました。

ドイツ・Leuze electronic社のセンサ群。物流業界や食品業界などにもよく用いられる。

「世界で最もパワフル」というキャッチコピーが目を引く透過型光電センサ『LS25』は、レーザーセンサよりも安価で、レーザーセンサと同様に冷凍食品やトレーディングカードなど、アルミ蒸着フィルム内のモノを検出できます。
包装材料や表面の色・柄に関わらず、内容物を高精度に検出できる点が特徴です。
光源の強さ(出力)を調整でき、多少容器の厚みが変化するアプリケーションにおいても内容物の検出が可能です。
食品業界では、カップラーメンやチョコレートなどが容器に入っていることなどを確認できます。

冷凍食品やトレーディングカードなど、アルミ蒸着フィルム内のモノを高精度に検出できる高出力な透過型センサ。

Leuze社独自開発のCAT機能搭載の製品『DRT25』は、拡散反射型光電センサで、ベルトコンベヤ上を移動する物体の有無を信頼性高く検出するために設計されており、平面・光沢・透明な物体にも対応します。
ボタンを長押すだけの簡単なステップで、3段階の感度をティーチングでき、名刺一枚ぐらいの薄い物体から大きな物体まで、幅広い検出にご使用いただけます。
このセンサは反射光量によって、自動的にスレッシュホールドを調整します。
検出物体の色・形・厚みなどが変化しても再ティーチングが不要なため、反射光量の違う物体を安定検出できることによって、生産性の向上に寄与します。

どんな形状のオブジェクトでも、信頼性に優れた検出が可能な拡散反射型光電センサ。

最大120mまでの長距離を測定可能な光電センサも特徴的でしょう。
自動倉庫などで奥行きが長いスタッカークレーンなどの距離をコントロールするために用いられます。

最大120mという長距離に対応する大変ユニークな光電センサ(スイッチ)。

また、最大300メータまで、データ通信を光で無線通信できるユニークなデータトランスミッタも展示。
工場や倉庫で張り巡らされた有線ケーブルを無線化して通信する装置です。
本体一体型のマウンティングプレートや、微妙な角度調整が可能な水平器、受光量表示用レベルゲージ、可視赤線レーザーポインタを搭載し、長距離の据付工事作業を1人でも短時間で行えます。

工場などに張り巡らされた有線ケーブルを無線化して通信できる赤外線式の光伝達データトランスミッタ。

ほかにも、静電容量センサを中心に取り扱っているドイツ・Rechner社(レヒナー社)のセンサも出展しました。
クリーンルームやコンテナ・パイプラインの配管やトレイなどで液漏れを初期検出し、アラートを投げられる静電容量センサや、液体のレベルを隔壁側から非接触で測定できるセンサのデモも行いました。包装用の熱いノリや粘度の高い調味料などに触れずに安全に計量できます。

ドイツ・Rechner社の静電容量センサ「Leakage Control」(KAS-90-39)。ハウジングはIP68に準拠。液漏れを初期検出することが可能。

静電容量センサの「Easy Mount」(KAS-80-30EM)。粘性の高い液体なども管の外側から検出できる。

センサの信号を制御盤に導くコネクタ、省配線システム、ケーブルエントリー

さて、こういったセンサ類も最終的に信号を伝送するために必ずコネクタが使用されます。
センサ展示コーナーでは、センサからの出力を中継するコネクタ、複数のコネクタからの信号を集約するドイツ・Murrelektronik社の省配線システム「EXACT 12シリーズ」なども紹介しました。

ドイツ・Murrelektronik社の省配線システム「EXACT 12シリーズ」。Mねじコネクタで簡単に接続。

これまでコネクタを使っていない複数のセンサなどは、中継端子箱でI/O信号を集約して制御盤に送っていました。
しかし、それでは配線が煩雑で工数もかかり、トラブルが起きたときのメンテナンスも面倒です。
一方、省配線システムを利用すると、Mねじコネクタで集線するため、面倒な配線作業も不要になり、全体のトータルコストを抑えられるようになります。また制御盤もスッキリして省スペース化にも貢献します。

EXACT12シリーズの使用例(左)。従来の中継端子箱でI/O信号を集約した場合(右)。省配線システムを使うと大幅な工数のコスト削減が可能になる。

省配線システムの詳細に関しては、本コラム「実は人件費も安くなる! Mねじコネクタで省配線化するメリットあれこれ」を参照して下さい。

また、複数のケーブルを取りまとめて制御ボックスに導く、Murrplastik社の「ケーブルエントリーシステム」も大変役立ちます。
このシステムは、多数のコネクタのケーブルを1ヵ所にスマートにまとられるアクセサリー群として好評を博しています。

IP65の防水性を確保でき、ケーブルのとりまとめが容易になるMurrplastik社のケーブルエントリーシステム。

ケーブルを制御ボックスに引き込んだときに液体が侵入しないようにIP65の防水性を確保できるケーブルエントリー「KDL/D-R」や「KDP/R」、コネクタ付きケーブルにも使えて便利な分解型ケーブルグランド「KDL/D-mono」なども展示しました。

製品の詳細については、弊社(info@kmecs-automation.jp)までお問い合わせください。


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