食品製造ラインに使えるケーブル、コネクタ、近接センサなどを一挙に大紹介!

2021/08/12

  • セミナーサポート

近野 啓斗

食品製造ラインにおける3つのゾーンをおさらい!

こんにちは。前回は、食品製造ラインの構成部品から見る業界のトレンドと課題について、プロダクトマネージャーの増田より説明させていただきました。今回はインサイドセールスの近野が、ケーメックス・オートメーションが取り扱う具体的な製品について紹介させていただきます。

前回:食品製造ラインで使われるライン構成部品のトレンドと、押さえるべき3つのツボとは?

前回のおさらいになりますが、食品工場ラインのゾーンは、次のように分類されます【★写真1】。

【★写真1】食品工場ラインのゾーン。食品に触れるか、触れないかで、3つのゾーンに分類。各ゾーンごとに求められる構成部品を選定する。

①食品が触れるゾーン(Food Zone)、②食品が飛沫するゾーン(Splash Zone)、③食品に触れないゾーン(Non-Food Zone)

まず①Food Zoneでは、食品が触れるため、耐腐食性・耐熱性・耐油性・耐水性が求められます。次の②Splash Zoneですが、容器から食品が飛沫するので、それらを洗い流せるように①と同様、耐水性・耐薬性・耐油性・耐腐食性が主な要件となります。一方、③Non-Food Zoneでは、食品には触れないので、一般的な部材に近いものになりますが、やはり耐水性や耐薬品性は必要です。

3つの食品製造ラインのゾーンで利用できる専用ケーブル

ここからは、ゾーンごとに適用できる製品について説明していきます。ドイツで50年以上の実績があるメーカーがLAPP社です。食品製造機械用のケーブルとして「OLFLEX CLASSICシリーズ」を用意し、汎用性、耐油性に優れた各種動力・制御ケーブルを取り揃えています【★写真2】。

【★写真2】ドイツの代表的なケーブルメーカー、LAPP社の製品。食品製造機械で利用できる「OLFLEX CLASSICシリーズ」 を用意。

外皮の材質はPVC、PURなどで、UL規格のほか、前編で触れた「ECOLAB認定」の製品などもあります。固定部・可動部・EMC対策済など用途に合わせて選択できます。

さらにLAPP社の製品で紹介したいのが、動力・制御ケーブルの「OLFLEX ROBUSTシリーズ」と「OLFLEX HEATシリーズ」です【★写真3】。

【★写真3】「OLFLEX ROBUSTシリーズ」はFood Zoneに適用できる最強のケーブル。「OLFLEX HEATシリーズ」は瞬間1565℃まで対応。

特にROBUSTシリーズは、衛生管理が求められる食品の製造ラインに最適なケーブルです。LAPP独自の高耐久性の外皮(TPE)を採用し、耐薬品性・耐食性・耐水性はもちろん、汚れの堆積も抑制してくれます。使用温度範囲が広い点も見逃せないところです。固定用の場合には−50℃〜+110℃まで耐えられるので、冷凍や蒸気が発生する環境にも対応します。またジェット洗浄も可能です。

一方、HEATシリーズは、特に高温環境に耐えられる専用ケーブルで、Non-Food Zoneで使えます。外皮にシリコン、グラスファイバー、PTFEの材質を揃え、瞬間で最高1565℃まで耐えられるケーブルもあります。食品製造のオーブンなどに適用できます。

ハイジェニックデザインのケーブルアクセサリ

同じくLAPP製品ですが、食品のカスが付きにくいハイジェニックデザインの金属製ケーブルグランド「SKINTOP HYGENICシリーズ」があります。これは「EHEDG」「FDA」「ECOLAB」の認証を取得し、耐水性もIP69Kまで対応。内部シーリングはブルーカラーで、食品ラインに紛れ込んでも判別できる色を使っています【★写真4】。

【★写真4】ハイジェニックデザインの金属製ケーブルグランド「SKINTOP HYGENICシリーズ」とECOLAB認定の「SKINDICHT」なども用意

またECOLABだけでよい場合には「SKINDICHT」を選択できます。こちらは+200℃までの高温で使えます。逆に低温には−70℃まで対応可能な「SKINTOP COLD/COLD-R」も用意。このほか同社では、ブルーの食品専用コンジットチューブや、ステンレス製の角形コネクターなども扱っています。

EU圏で丸形コネクターのOEM元として知られるドイツ・Binder社でも、食品製造ラインに使える製品を用意しています。たとえば、電源用の防水コネクター「693シリーズ」は、IP67に対応し、Non-Food Zoneで使えます【★写真5】。

【★写真5】ドイツ・Binder社の電源用の防水コネクター「693シリーズ」。定格250V~400V・10A~16A。UL、VDE、SEV規格取得済。

樹脂製品が得意なドイツのMurrplastik社では、食品製造ライン用のケーブルエントリーやフレキシブルチューブなどを揃えています。ケーブルエントリーは、ケーブルグランドが多数まとめられた製品です【★写真6】。「KDP on demand」は、穴数や保護等級(IP69K)、SUS製など、ニーズに合った仕様でカスタマイズが可能です。

【★写真6】ドイツ・Murrplastik社は、食品製造ライン用のケーブルエントリーシステムなどを用意。ニーズに合ったカスタマイズが可能。

食品製造ラインに使える近接センサやネットワークトポロジー変換装置も!

ここからはケーブル以外の製品を紹介します。食品製造ラインでは、透明な飲料やフィルムを扱う場合があります。ラインに流れる透明なペットボトルやフィルムを正確にカウントできる便利なUVセンサ「TUR-C23」を製造しているのがスイス・CONTRINEX社です【★写真7】。

【★写真7】スイス・CONTRINEX社のUVセンサ「TUR-C23」。透明な物体は検出しにくいが、この近接センサーなら正確にカウントが可能。

UV(紫外線)を照射し、その反射から物体を検出する仕組みで、高い検出能力を有しています。ECOLAB認証を取得済で、②Splash ZoneやNon-ood Zoneで使用できます。センサーのI/FとしてIO-LINKにも対応しています。

また耐薬品性があり、機械の洗浄に対応できる金属検知用近接センサー「700Lシリーズ」も取り扱っています【★写真8】。Mねじ取り付けで、アルミと鉄を同距離から検出でき、機械設計がラクになります。保護等級はIP68またはIP69Kで、高圧洗浄にも耐えられます。これも前製品と同様に、ECOLAB認証やIO-LINKにも対応しています。

【★写真8】金属検知用近接センサー「700Lシリーズ」。耐薬品性があり、機械の洗浄に対応。アルミと鉄を同距離から検出できる点が秀逸。

最後になりますが、ドイツ・Murrelektronik社の製品で締め括りたいと思います。同社はIoT関連の制御機器(PLCなど)とエッジ側のセンサ/アクチュエータなどを接続できる製品を中心に発売しています。

前編で触れた中央集中型ネットワークを分散型ネットワークに変換することができる「MVP12 STEEL」は、食品プロセスに近い箇所に設置し、個別のセンサーなどを1本のホームLANケーブルに置き換えられます。ケーブル長を最短化し、端子台も不要になるので、構成がすっきりします。材質はステンレス製で、IP69Kまで対応でき、ジェット洗浄も可能です【★写真9】。

【★写真9】ドイツ・Murrelektronik社の「MVP12 STEEL」。分散型ネットワークに変換できるハブのような装置。ジェット洗浄も可能。

今回ご紹介した製品について、何かご不明の点やご興味がございましたら、弊社の近野(h.konno@kmecs-automation.jp )までご連絡ください。

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