Rechner社 静電容量センサを大紹介!①~液漏れセンサ

2023/08/07

  • Rechner

ナ ムラ


【目次】
静電容量センサとは
Rechner社の液漏れセンサ


静電容量センサとは

今回から4回にわたってRechner社(ドイツ)の静電容量センサをご紹介したいと思います。

まず、静電容量センサとは、物体の静電的な電荷を検出するためのセンサ技術の一種です。
電気的な特性を利用して物体との距離や接触を検出でき、さまざまなアプリケーションで使用されています。

静電容量とは、物体に蓄えられた電荷とその電位の間の比率を示す電気的な特性で、物体の静電容量の変化を検出することが静電容量センサの基本的な原理となっています。
物体とセンサの間にある絶縁体(一般的には空気やプラスチックなど)が容量の一部を形成していて、物体が近づくとこの容量が変化し、センサの電気的な特性が変わります。
静電容量センサは、非常に幅広く応用でき、電子機器や自動化システムなど、さまざまな分野で利用されています。

Rechner社の液漏れセンサ

Rechner社の静電容量センサは、金属をはじめ、ガラスやプラスチック、液体、粉体などほとんどの物質を検出できることができます。
そのため、食品や化学、ガラス、紙パルプなどの業界や、半導体製造装置でのシリコンウエハ、薬液の検出などに幅広くご使用いただけます。
また、検出の精度を細かく設定することができるのも、Rechner社のセンサの特長といえるでしょう。

さて、初回の今回の記事ではRechner社の液漏れセンサをピックアップして紹介したいと思います。

液漏れセンサ型番リストはこちらから

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液漏れセンサのうち、型番KA 9952のセンサを例としてご紹介します。

       用途:半導体製造装置、化学工場など
ハウジング:φ38㎜×22.5㎜、PTFE材料
        特徴:使いやすい(Mount and Go機能)
出力機能:Antivalent       
タイプ:PNP        
保護等級:IP67            
規格:CE、RoHS    

KA 9942センサは半導体製造業、化学工場向けに作り上げたコンパクトなタブレット型の液漏れを検出するセンサです。
クリーンルーム内の液漏れを検出するセンサとして使われています。また、液体の容器、排水溝内、ドリップトレイの液体を検出する用途でも使用されております。

この製品の大きな特長の一つが「Mount and Go機能」です。
Mount and Go機能とは、センサについている自動調整機能のことで、製品を設置すると自動でティーチング作業が行われます。
取り付け面に装着して給電すると、LEDランプが赤/緑で点滅し、安定した状態で3秒経つと周囲材質の誘導率に合わせて自動でティーチング作業が行われます。
緑のLEDランプが点灯状態に切り替わると、液漏れ検出ができる状態になります。

この状態で液漏れが発生すると、センサの検出面に液体が近づくとセンサが液体を検出し、LEDランプが赤く点灯する仕組みです。

ティーチングが自動で行われるので細かい手作業が不要になります。
もちろん、手動でティーチングができる型番も取り扱いがありますので、細かい調整を行いたい場合にも対応しています。

 

取り付け方法も、アクセサリーのPVCホルダーを使用することで、取り付け面にネジや接着剤などで簡単に固定できます。
プラスチック、ガラス、金属など取り付け面の材質にかかわらず、固定するだけで設置が完了するため、取り付け位置の調整や検出対象物に合わせたティーチング作業などの工数が一切不要になります。
水滴1滴から検知することのできる検出信頼性も高く評価されています。
また、コンパクトなデザインで様々な場所に取り付けできるのもユーザーとしては使いやすいポイントの一つでしょう。

このように装着の手間を省くなど「ユーザーの負担をゼロに」を目指しているため、設定方法や取り付け方法が簡単になっているのです。

また、出力の種類は、NO(ノーマリーオープン)、 NC(ノーマリークローズ)、Antivalent(NO+NC)、NAMUR DIN 60947-5-6(専用の別デバイス必要)の4種類あり、アプリケーションによってお選びいただけます。
海外のEx防爆規格を取得しており、防爆にも対応しています。防爆に限らず、CEやRoHS、CCCなどの海外規格も多く取得しているため、規格に厳しい環境でも使用することができます。
他にも、ケーブルを含め、センサ本体、検出面すべてが耐薬材質のPTFEを使用しているため、ほとんど全ての薬品に耐性があり、あらゆる薬品に使用することができますというメリットもあります。

Rechner社の液漏れセンサについてさらに情報をお探しでしたら、担当者(info@kmecs-automation.jp)までお問い合わせください。

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次回のRechner社のレベル検査プローブ紹介記事もお楽しみに!

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