従来の金属センシングの難問を解決! CONTRINEX社の高機能センサの威力を大紹介!(その3)

2021/05/12

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ニランカ・ゾイサ

工作機械にも利用できる! センサに切りくずが付いても大丈夫

【課題4】切削加工時に、ワークそのものを正しく検出したい

たとえば、工作機械で金属を加工しているとき、センサに切屑(切粉)が付着して、肝心のワークを検出できないことがあります【★写真1】。そこで、従来までは誤検知しないように、センサに付いた切屑をエアなどで飛ばせる付帯設備が必要になり、機械のシステムが複雑になっていました。

【★写真1】工作機械での使用時、センサに切くずが付着し、センサがオンになり続けて、肝心の対象物を検知できなくなってしまうことがある。

そこで、CONTRINEX社のチップイミューン近接センサを利用すると、こういった課題を解決できるようになります【★写真2】。これは、鉄、ステンレス、アルミ、真鍮などの切屑(切粉)の影響を受けずに、正確にワークそのものを検出できる優れセンサです。

【★写真2】チップイミューン近接センサなら、鉄、ステンレス、アルミ、真鍮などの切屑の影響を受けずに、正確にワークを検出できる。

以下のデモ【★動画1】をご覧ください。こちらは3種類の大きさの切粉で試した実験ですが、チップイミューン近接センサは切粉には反応していません。しかし、ワークをかざすと検出します。


【★動画1】 

このようにセンサが切粉の影響を受けずに、対象物を正確に検出できるため、切削加工などに有用といえるでしょう。

溶接時のスパッタ付着防止や、230℃までの高温環境で使えるセンサ

【課題5】溶接スパッタ環境における誤動作を解決、メンテナンス時のダウンタイム短縮

よくあることですが、溶接ラインで近接センサを使うと、スパッタがセンサに付着してしまうことがあります。そうなると誤動作の原因になるため、金属ブラシなどでスパッタを定期的に取り除く必要があります。

ただし、何度も金属ブラシでスパッタをこすると、やがてセンサ表面のテフロン・コーティングが剥がれ、逆にスパッタが付きやすくなるという悪循環に陥るため、最終的にセンサを交換しなければなりません【★写真3】。もちろん、そのたびに製造ラインを停止しなければならず、機械のダウンタイムを無視できません。

【★写真3】溶接時にセンサに付いたスパッタをブラシで取り除くと、やがて表面のテフロンが剥がれて、センサ交換が必要になる。

そこでオススメしたいのが、CONTRINEXの「ACTIVSTONE」というコーティングを施した耐溶接近接センサです【★写真4】。材料は高性能セラミックで、非粘着性コーティングを外面に形成するため、スパッタが付きにくく、凝固を防止します。耐摩耗性・衝撃性があり、変形や亀裂によるコーティングの剥離がしづらいです。また耐熱性も高く、センサの寿命を向上し、優れた信頼性を確保することができます。

【★写真4】CONTRINEX独自のコーティング「ACTIVSTONE」を施した耐溶接近接センサで、スパッタが付きにくく、凝固を防止できる。

また、自動車塗装や金属処理、ガラス製造などの高温環境で、近接センサを使いたいこともあるでしょう。CONTRINEX社では、最大180℃までの環境で動作できる耐熱近接センサも用意しています。これはアンプを内蔵したモデルの場合ですが、さらにアンプ分離型の中継モデルなら、最大220℃までの環境に対応できます【★写真5】。

【★写真5】耐熱近接センサは、最大180℃の環境で連続動作できるアンプ内蔵モデルと、最大230℃まで対応するアンプ分離型の中継モデルを用意。

ミクロンメーター単位で距離を検出できる分解能の高いアナログ出力の近接センサも!

金属センシングでは、近接センサと対象物の距離を知りたいこともあります。そこでCONTRINEX社は、アナログ出力(電圧/電流)で高精度に距離を検出する近接センサも用意しています【★写真6】。検出距離は0~4mmから0~40mmまで、ミクロンメーター単位で微小な移動も検出できます。

【★写真6】CONTRINXのアナログ出力付の近接センサなら、μmレンジの分解能で、検出距離0~4mmから0~40mmまで検出できる。

サイズはM8~M30までの豊富な製品ラインアップがあります。使用温度範囲も-25℃から+70℃とワイドで、さらに温度ドリフトを最小限に抑えているため、安定した出力が可能です。ケーブルのたるみや、表面の凹凸などの距離検出など、さまざまな用途に利用可能です。

さらに小さいセンサで、長距離検出をしたい場合や、センサのパラメータをオンラインで変更したい場合など、いろいろな課題に対するソリューションがあります。このように近接センサでお困り事がありましたら、ぜひ弊社の営業担当までご一報ください。全力でサポートさせていただきます!

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