【Murrelektronik 新製品】手軽にIoT化を実現する簡易型IoTゲートウェイがいよいよ発売!【後編】

2019/10/07

  • Murrelektronik

砂川 裕樹

Industrie 4.0簡単に導入できるNexogate。その具体的な利用シーンとは?

前回:【Murrelektronik 新製品】手軽にIoT化を実現する簡易型IoTゲートウェイがいよいよ発売!【前編】


前回の記事では、機械のIoT化を実現するための機器であるIoTゲートウェイについてと、Nexogateの導入のしやすさをお伝えしました。今回は、どのようなシーンでNexogateが活用されるかをご説明いたします。

具体的なNexogateの利用シーンとして、機械をIoT化し、設備や機器に故障が起きる前に予兆検知などを行うことができます。

たとえばアナログ信号でモータの温度データや振動データを取得し、データをクラウド側に送信し、データをモニタリングします。しきい値をダッシュボード上で設定すれば、しきい値をまたいだ時点で『エラー発生』と判断し、設備担当者へメール(もしくはSMS)でお知らせをします。モータが故障する前に、定期メンテナンス時に対策をとることで、設備の可用性アップを図ることができます。
また、ずっとダッシュボードを見て設備監視する必要があるのか?というとそうではなく、設備担当者はスマートフォンやタブレットを利用して、Nexogateから送付される警告メールベースで保全の対処をすれば、一人一台ではなく複数の設備を同時監視することができるようになり、人件費削減にもつながるでしょう。


機械メーカー様としては、次のような具体例となります。
Nexogateを取り付けた機械をエンドユーザー様先に納入後、カスタマーサポートにてNexogate上でデータを監視。予防検知としてしきい値を上回る異常なデータを検出したらエンドユーザー様にご報告することでアフターサービスの品質を向上できます。
ポイントとして、以下の3点が挙げられます。
・エンドユーザー様先のネットワークに入る必要がない
・複数のNexogateをひとつのダッシュボード上で一元管理することも可能
・新しいアフターサポートの形の創出



Nexogate一台につきダッシュボードひとつではなく、複数のNexogateをひとつのダッシュボード上に表示が可能。管理者は用途に合わせ複数のダッシュボードを用意しユーザーにアクセス権限を割り振る。



他には、建機用クレーンなども例として挙げられます。
建機用クレーンはプロジェクトが完了したらまた次の建築現場へと移動することになりますが、クレーンの起動時間や現在のステータスを監視し、今どこでどのクレーンが稼働しているかをNexogateで見ることができるようになります。
ここでのポイントは以下の3点です。
・予防検知により、ダウンタイムを防ぎ、建築スケジュールに遅延を起こさない
・GPSにより、現在の設置箇所の把握ができる
・レンタルビジネスの支援(例:稼働時間に対するレンタル機の費用請求)


Nexogateのセキュリティ

IoTを語る上で、セキュリティ対策は避けては通れない話題です。

NexogateからMurrelektronik Cloudまでの伝送には最も強固と言われているAES256の暗号化が用いられます。
クラウドはGDPR(一般データ保護規則 英:General Data Protection Regulation)の下、厳重に管理されており、管理者となるMurrelektronik社はお客様にSLA(サービスレベルアグリーメント)を提供し、クラウドサービスの可用性を補償します。
ブラウザからクラウドまでのアクセスにはTLS 1.2による暗号化通信が用いられます。
eSIMである点も、SIMカードの抜き取りを防止できます。
また重要な点は、NexogateはRead Only のデバイスであることです。
ダッシュボード上からデータの書き込みはできないので、Nexogateを利用しても、従業員による制御データの改ざんなどはできませんのでご安心ください。


まとめ

収集したデータをモバイル通信を用いてクラウドへ伝送し、データをダッシュボードに表示する、といったオール・イン・ワン・パッケージのサービスは現状Murrelektronik社だけとなります。

前述したようにNexogateは、現場エンジニアでもIoTに関する知識不要で、機械のIoT化が容易に行えます。用途も幅広く、顧客へ提供する製品だけでなく、出荷前の機械のIOチェックなど一時的な用途としても使えるでしょう。自社製品を低コストでスマート化したいお客様に貢献できるソリューションとして威力を発揮できると思います。ご興味のある方は、ぜひ弊社の担当営業まで、もしくは弊社問い合わせメールアドレス(info@kmecs.co.jp)までご連絡ください。


 


お問い合わせ

砂川 裕樹プロダクトマネージャー

Murrelektronikのエキスパートになるべく奮闘しています。
お客様の問題点の解決や要望に応えられるよう日々勉強中です。
学生時代から鹿島アントラーズの熱狂的ファンでチームが勝つべく毎週全力応援。
時には残念な結果に終わることもありますが、敗戦をお客様の機械配線のご相談に引きずらないようオンオフの切り替えをしっかりしております。

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